【阪井果奈(さかい・かな)】
1993年生まれ。名古屋市内でフリーランスWEBライターとして活動中。
大学卒業後は、飲食業とエンジニアを経験。自らの経験を活かしながら、
エンジニア・転職・金融・グルメ・エンタメ・福祉など多分野の記事を執筆。 

<聞き手=神坂涼介>
<書き手=阪井果奈(なごや交流会編集部)>

会社員時代は自分のやりたいことを模索

神坂涼介

阪井さんは今、どんな仕事をされているんですか?

阪井果奈さん

今は、フリーランスでWEBライターの仕事しています。
基本的に在宅で仕事ですね

神坂

もともとは、WEBライターの仕事をやっていたのですか?

阪井果奈さん

今もともとは、会社員で、まったく違う仕事でした。
大学を卒業してから、飲食業で3年間働いて、
その後は工場で2年間エンジニアの仕事していました。

神坂

全然違いますよね。
飲食業では接客の方ですか?それとも厨房の方ですか?

阪井果奈さん

飲食業では、正社員だったので、
コメダ珈琲店で店舗運営を全般やっていました。

神坂

あの有名なコメダ珈琲店ですね!

阪井果奈さん

私は店長ではありませんでしたが、
副店長をやっていました。

神坂

3年間ずっとやっていたんですか?

阪井果奈さん

そうですね。

神坂

でも、なぜコメダ珈琲店から
エンジニアに行こうと思ったんですか?

阪井果奈さん

コメダ珈琲店で3年間、働いていたんですが、特に店長になりたいという願望がありませんでした。3年間も働いたら、お店の仕事は全部わかってしまうんです。
当時は、まだ20代の半ばだったので、20代のうちに何かしておきたいなと思って。
何か新しいことを始めたくて、コメダ珈琲店を辞める半年前に
「自分のやりたいことは何だろう?」と思って、
自己分析したり自己啓発系の本を読んだりしていました。

神坂

色々、模索されて時だったんですね。

阪井果奈さん

最初に、「これいいな」と思った仕事が、インテリアデザインでした。
もともと、インテリアに興味があったということもあるんですけど、
インテリアデザインの知識や経験もなかったので、他にデザインできる仕事ないか探しました。行き着いたのが、CADオペレーターという仕事でした。

神坂

CADオペレーターですか?

阪井果奈さん

はい!CADオペレーターという仕事をインターネットで求人を検索して、
派遣会社に入社しました。入社後は、三重県鈴鹿市にある工場に配属になって
なぜか電気CADオペレーターに任命されました。
デザインとは少し違うけど、何かしら図面を描く仕事なので
経験だけでも積んでおこうと。

神坂

なるほど。
でも、図面を描く仕事をやっていて苦ではなかったんですか?

阪井果奈さん

苦ではなくて、むしろ楽しかったです。
でもまったくの未経験で、電気回路の知識もないし
もともと文系出身だったので、まったく分からない状態でした

神坂

そうなんですね。
CADって何か分からない状態ですよね。

阪井果奈さん

でも、図面を描けるならと思い
思い切って飛び込みました。神坂

神坂

もともと物作りやデザインが好きなんですか

阪井果奈さん

多分、そうだと思います。
昔から図工が好きだったので、それもあるかなと

神坂

苦ではなかったんですね!

阪井果奈さん

苦ではなくて、むしろ楽しかったです。
でもまったくの未経験で、電気回路の知識もないし
もともと文系出身だったので、まったく分からない状態でした

趣味で続けていたブログがきっかけでWEBライターに

神坂

CADオペレーターを2年間やってから
WEBライターになったんですか?

阪井果奈さん

そうですね。会社を辞める前に、今のパートナーとお付き合いを始めて
パートナーが名古屋に住んでいたので、今年の2月から一緒に住むことになりまして。
丁度、エンジニアの仕事も2年経つから、この機会に名古屋に引っ越しようと思い
エンジニアを辞めました。

神坂

名古屋に来られたのが、今年だったんですね。

阪井果奈さん

そうですね。でも、その時までは、まだフリーランスになろうとは思ってませんでした。
まずは、名古屋に移住してから就職しないとやばいなと思ったので
1か月くらい仕事を探してたんですが、CADオペレーターの求人が市内では見つからなくて。私が前にやっていた電気CADオペレーターは、工場で働くことが多くて、都心から離れた場所しかありませんでした。

神坂

たしかに都心だと、工場がないですよね。

阪井果奈さん

さすがに困ったなと思いました。でも、実は会社員の時に趣味程度でブログを書いてまして。なぜか周りの人から「読みやすくていいよ」と言われ始めたことがきっかけで、もしかしたら「自分は文章を書く仕事が向いているんじゃないかな」と。
もともと日記とか文章を書くことが好きだったので、じゃあWEBライターやってみようかなと思いました。

神坂

もともと趣味で書いていたブログから
WEBライターの仕事をやってみようかなと思ったんですね。
どういう内容のブログを書いていたんですか?

阪井果奈さん

私自身がHSPの特徴に当てはまる人間ということが
最近知ったので、HSPをメインに書いています
集団の中にいる時に苦痛を感じたり、人の目を気にしたりしていたので、ストレス発散できる場所がありませんでした。ならば、ブログの文章の中だったらいいかなと思って、自分の思ったことを書いていました。むしろ、そこしか発散できる場所がなかったですね。

神坂

HSPの方って、
人に対して自分の想いを話すことが苦手なんですか?

阪井果奈さん

初めて会った人で、
「この人なら自分のこと話せるかな」と区別してるんです。

神坂

自分の中で「この人は大丈夫だ」
みたいな感じで区別するんですね。

阪井果奈さん

なかなか打ち解けにくいことはあります。

神坂

名前も明かさずに、
自分の想いをブログに書いていたんですね。

阪井果奈さん

でも、自分の想いをひたすら書いただけなのに、
なぜかブログへのアクセス数が伸び始めて。
最初は訳が分からなかったんですが、
そういう記事が読者に共感されることを最近知りまして。
じゃあ、このままブログを続けてみようかなと思いました。

未経験の状態でWEBライターに挑戦

神坂

そこからWEBライターを始めて、半年くらいですか?

阪井果奈さん

 もう半年以上経ちました!

神坂

この半年間、WEBライターを始めてどうでしたか?

阪井果奈さん

最初の3か月は大変でした。文章の書き方やSEOの知識がなかったので、
Youtubeでも勉強していましたが、なかなか頭に入りませんでした。
でも、せっかくお客さんから自分に仕事を振ってもらっていたので、

「仕事は仕事だし、ちゃんとしないとな」と思っていましたが、
泣きそうなくらい大変でした。

神坂

そうだったんですね。

阪井果奈さん

当時は、記事に対するフィードバックが大量にありまして、挫折しそうになったんですが、最初のうちは仕方がないなと思いました。
でも、その3か月を乗り越えてからは、徐々に仕事に慣れていきました。半年以上経った今では、実績と経験があるので、仕事が取りやすくなりました。
本当にコツコツやればやるほど、伸びていく仕事なんだなと実感しました。

神坂

そうなんですね。
記事のジャンルは色々とあると思うんですが、
どのジャンルを書いていても苦ではなく、面白いんですか?

阪井果奈さん

今のところは苦ではないですね。
ジャンルはあえてしっかりと自分の中で決めています。
ジャンル選びでこだわっているのが、自分が経験してきたことに絞っています。
それなら書きやすいと思って。

神坂

変な話、言葉の1個1個の表現はWEBライターさんによって
センスが問われるじゃないですか。
同じものはないと思うんですが、
阪井さんなりにWEBライターとして心がけていることはあるんですか?

阪井果奈さん

心がけていることでいえば、
指定されたキーワードをなるべく盛り込むようにしています。
あとは、納期に間に合わせることですね。徹夜してまで間に合わせます。

神坂

自分がお客さんから言われたことに対して、
しっかりと納期に間に合わせるようにしているんですね

阪井果奈さん

あとは連絡を欠かさないことです

神坂

そこも意識されているんですね

阪井果奈さん

連絡を欠かさないのは会社員と一緒だなと思っています。

神坂

なるほど。その辺を徹底していたから、
飲食業でも副店長のポジションがあったのかもしれないですね。

阪井果奈さん

そうかもしれません。
真面目すぎるくらいでした。

WEBライターとしての今後の目標

神坂

阪井さんの中で、今後はどのように
WEBライターとして活動していきたいですか?

阪井果奈さん

1年後には、今の月収を2倍にすることです。
あとは、WEBライターの傍らで運用しているブログにも
力を入れたいなと思っています。今は片手間で暇な時に
ブログを書いているので、そろそろ動かした方がいいかなと考えています

神坂

いいですね!

阪井果奈さん

今のWEBライターの仕事を半年やって、余裕ができてからWEBライターで培った知識をブログに盛り込みたいなと思っています。
将来的には、ブログとWEBライターを半々くらいの比率でやっていきたいです。

神坂

ブログが段々と大きくなっていった時に、
何かやりたいことがあるんですか?

阪井果奈さん

まずは、アフィリエイトをやってみたいなと考えています。
今まではアフィリエイトをやっていなくて、
少しでも自動収入を得られたらいいなと。
あとは、HSPの人たちに自分のブログをもっと広めたいなと
思っていまして、HSPのコミュニティを作りたいです

神坂

コミュニティですか?

阪井果奈さん

実際に今、毎週火曜日にHSP交流会を主催しているんですが、
参加する人の話を聞いていたら、
抱えている悩みを発散する場所がない人が多くて。
普通の交流会では、HSPでない人も参加するので
その大人数の中で1人だけ行って話せるか不安という人もいます。

神坂

コミュニティですか?

阪井果奈さん

私自身も、一般的な交流会に参加することはあまり得意ではないので、確かにそうだなと思いました。それなら、ゆったりと穏やかな雰囲気で、しっかりと向き合って話せる場を作りたいなと思ってHSP交流会を主催しています

神坂

この人には話せるけど、この人には話せないという中で、HSP同士だと共感することが多いから、心を開いて話せるかなというところなんですね。

人のネガティブな悩みとかあまり聞けないじゃないですか。誰彼構わずに言えることでもないし、気を遣うと思うので、そういうコミュニティを作っていきたいですね。

神坂

HSPのコミュニティを作りながら、WEBライターの仕事もやっていきたいんですね。最初のお話であった、インテリアデザインは今後やっていきたいんですか?

阪井果奈さん

自分デザインに向いてないなと思っていて。やってみて気づいたんですが、感覚的に違うなと。デザインでいえば、WEBデザインにも挑戦したことがあるんですが、3日で挫折してしまって。確かにカスタムするのは楽しいなとは思うんですが、やっぱり自分はここじゃないなと。

神坂

やっぱり文章を書く方が自分には合っているんじゃないかなと思ったんですね。

阪井果奈さん

ずっとWEBライターが続いているので、
そうかもしれません。

神坂

辛い時期も何とか乗り越えたということが大きいですね。
実際に、この交流会のライティングを
阪井さんにお願いしているんですけど、1記事目を書いてみた感想はいかがですか?

阪井果奈さん

インタビュー記事は、今まであまり書いたことがなかったので、
新鮮ですね。書いていて、インタビューされる人の人柄が分かることが、
すごく楽しいです。その人の人生が見えるじゃないですか。
それを知るのが面白いです。

最後に

皆様へ

阪井さんは、初めて交流会に来ていただいた頃にライターの話を持ちかけて快く引き受けていただきました。なごや交流会以外の分野でもライティングをお願いしており、しっかりと業界の下調べをしてからブログ記事を書いてくださるので、内容が充実していてとても助かっています。ブログ記事を書いてくれる人を探している方は、ぜひ阪井さんと繋がってください