これからYouTubeに投稿するための動画制作を始める人のなかには、Final Cut Pro Xの購入を検討している人も多いでしょう。最近では、動画編集用のソフトが多く登場していることからFinal Cut Pro Xとの違いを比較したい人もいるのではないでしょうか。Final Cut Pro Xが気になる人は、メリットとデメリットも知っておくと選びやすくなります。

そこで本記事では、Final Cut Pro Xの値段とメリット、デメリットを解説します。また、他の動画編集ソフトとの違いも解説するので、自分に合ったソフトを選んでみてください。

Final Cut Pro Xの値段

Final Cut Pro Xは、Appleの公式ストアで購入できます。月額制ではなく、買い切りなので、長期的に使用する予定の人にとってはコストを抑えられるメリットがあります。2022年11月時点の値段は、48,800円(税込)で購入可能です。いきなり購入するのは気がひける人は、90日間無料のフリートライアル版を体験できます。他の有料の動画編集ソフトと比較すると、無料体験期間が長いため、Final Cut Pro Xの機能を知ったうえで購入できます。

Final Cut Pro Xを安く購入するには?

Final Cut Pro Xは、48,800円(税込)で購入できますが、決して安い値段ではありません。特に金銭的に余裕がない人や学生の人にとっては高く感じるでしょう。しかし、購入方法を工夫すれば、定価よりも安く購入できます。Final Cut Pro Xを安く購入する方法について解説します。

ポイント還元率が高いクレジットカードで購入する

Final Cut Pro Xを購入する場合は、クレジットカード、デビットカード、キャリア決済、Apple IDの残高があるiTunesカードの4つから選べます。なるべく安く購入したい人は、ポイント還元率が高いクレジットカードを使用するといいでしょう。大幅に安くはなりませんが、貯まったポイントで次回の買い物ができるので、結果的にお得になります。

学生・教職員向けをストアで購入する

Final Cut Pro Xには、学生・教職員向けのソフト「Pro Appバンドル」があります。「Pro Appバンドル」は、2022年11月の時点で31,800円(税込)で購入できます。「Pro Appバンドル」は、以下のソフトがセットで付いてきます。いずれもApple製のソフトです。

  • Final Cut Pro X
  • Logic Pro X
  • Motion 5
  • Compressor 4
  • MainStage 3

上記のセットを定価で購入すると、Final Cut Pro Xよりも高額になりますが、「Pro Appバンドル」はかなり安いといえます。特に制限もないため、通常の値段で購入した場合と同様の機能が使えます。また、購入したあとに卒業したり、退職しても使い続けられるので、早いうちに購入したほうがお得です。「Pro Appバンドル」の対象者は以下のとおりです。

  • 日本国内の学生・教職員
  • 大学、高等専門学校、専門学校の学生
  • 進学が決まった生徒
  • 大学受験予備校に在籍する学生
  • 大学受験予備校生の父母
  • 小・中・高・大学・専門学校の教職員
  • PTAの役員として活動中、もしくは選出され活動が決定した方

学生や教職員でなくとも、子どもが学生であれば「Pro Appバンドル」を購入できるので、入学祝いにプレゼントすると喜ばれるでしょう。

Final Cut Pro Xで何ができる?

Final Cut Pro Xでは、Apple製の動画編集ソフト「iMovie」で不自由だったテロップを自由自在に入力できます。テロップを好きな位置に移動させたり、装飾が可能になったので、よりクオリティの高い動画制作に役立ちます。テロップは動画において重要な要素の1つなので、かなりメリットが大きいでしょう。

また、Final Cut Pro Xでは、複数のレイヤーを重ねた動画編集も可能なので、画面分割で複数の異なる動画や部分的にアニメーションも重ねられます。Final Cut Pro Xには、豊富なエフェクトが用意されており、映画のフィルムのようなエフェクトや細かいカラー調整が可能です。

Final Cut Pro Xのメリットとデメリット

Final Cut Pro Xでは、クオリティの高い動画制作が可能なソフトとして人気です。これから購入を検討している人はメリットとデメリットを知ることで後悔しないでしょう。Final Cut Pro Xのメリットとデメリットについて解説します。

メリット

Final Cut Pro Xのメリットは、正式に購入する前にフリートライアル版を90日間体験できる点です。一般的には、短期間の体験や購入しないと使用できないソフトが多いので、納得のいく購入ができます。せっかく購入しても使いにくいと感じたらもったいないでしょう。Appleの公式サイトからフリートライアル版をダウンロードした日から90日間は無料期間になります。ソフトを起動したときに残りの日数を確認できるので、ぜひ試してみましょう。

デメリット

Final Cut Pro Xのデメリットは、買い切りで購入する点です。月額制ではないので、最初に高額の出費が必要になります。しかし、数年間は使用する予定の人は月額制で使用するよりも安くなるので、結果的にお得になります。Final Cut Pro Xは定期的にアップデートが行われているので、新しいバージョンのソフトを新調する必要はありません。また、Final Cut Pro Xは、MacのPCでしか使用できないため、WindowsのPCに対応していないことも覚えておきましょう。

Final Cut Pro Xと他のソフトとの違い

Final Cut Pro Xは、他の動画編集ソフトとは機能や操作性が異なります。使いやすさは実際に体験しないとわからないですが、有料ソフトのなかには無料期間を設けているケースもあるので、1つに絞らずに複数のソフトを試すのがおすすめです。今回は「iMovie」「Premiere Pro」「DaVinci Resolve Studio」と比較してみましょう。

iMovie

「iMovie」はMacで使える無料の動画編集ソフトです。初心者の人に向いているため、Final Cut Pro Xと比較すると利用できる機能に制限があります。「iMovie」では、テロップを挿入できますが、テキストの位置が固定されているので、自由に配置ができません。しかし、Final Cut Pro Xであれば、テロップの大きさや好きなタイミングで挿入が可能です。

また、エフェクトや動画をつなぐトランジションの種類は、Final Cut Pro Xのほうが多くあります。「iMovie」は趣味程度で始めたい人に向いている動画編集ソフトなので、本格的にYouTubeや動画編集の仕事で使用するならFinal Cut Pro Xがおすすめです。

Premiere Pro

「Premiere Pro(プレミア・プロ)」は、Adobe社が提供する動画編集ソフトです。実際に仕事で利用している人やYouTuberも利用していることで有名です。Final Cut Pro XはMacでしか使えませんが、「Premiere Pro」はMacとWindowsで使えます。Final Cut Pro Xとの違いは、値段と操作性の2点です。「Premiere Pro」は、月額制で料金が発生するため、毎月の支払いが必要です。

「Premiere Pro」の月々プランであれば、いつでも解約は可能ですが、年間プランの場合は途中解約すると違約金が発生します。「Premiere Pro」を数年間利用するとコストも大きくなるので、買い切りができるFinal Cut Pro Xのほうがお得です。Final Cut Pro Xは、Macでしか利用できませんが、安く購入できるソフトとしておすすめです。

DaVinci Resolve Studio

Blackmagic Design社が提供している「DaVinci Resolve Studio(ダヴィンチ・リゾルブ)」には、無料版と有料版があります。「DaVinci Resolve Studio」は、色の表現やサウンドデザインにこだわりたい人や複数人で作業する人に向いているソフトです。特にハリウッド映画業界では圧倒的にシェア率が高く、導入コストが安いことでも重宝されています。Mac、Windows、LinuxのPCにダウンロードが可能なので、OSに制限はありません。

また、有料版の「DaVinci Resolve Studio」は、買い切りで購入できます。有料版では、編集や書き出しが快適になったり、ノイズ除去などの機能が使用できるため、スムーズな動画制作ができます。有料版の値段は、2022年11月の時点で47,980円(税込)なので、Final Cut Pro Xとほぼ同じぐらいの値段です。編集機能や操作性を比較する場合は、まずは無料版で試してみるといいでしょう。

Final Cut Pro Xに向いている人

Final Cut Pro Xに向いている人は、Macのユーザーでお得にソフトを購入したい人です。長期的にソフトを使用する場合は、買い切りで購入したほうが結果的にお得になります。また、クオリティの高い動画を効率的に制作したい人や1人で作業したい人にもおすすめです。

仮に月額制の「Premiere Pro」を利用すると年間で3万円近くするので、毎年利用する場合はFinal Cut Pro Xよりも割高になります。Final Cut Pro Xを1度購入してしまえば、自動的にアップデートされ続けるので、Apple製品のユーザーにおすすめです。

まとめ

本記事では、Final Cut Pro Xの値段とメリット、デメリットについて解説しました。他の動画編集ソフトとの違いを比較したうえで、無料期間を利用しながら選ぶといいでしょう。ソフト選びに迷う人は、複数のソフトを体験するのがおすすめです。これからYouTubeを始めたい人は、プロも利用するFinal Cut Pro Xで動画編集してみましょう。